害獣駆除は自分で!業者に頼らず対策グッズを使う効果的な方法
2022.10.25
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害虫・害獣駆除マガジン編集長。祖母の空き家整理の際に、家がネズミの巣窟になっていることが発覚!なんとか業者に頼み、駆除することができたものの、社会問題になりつつあると実感。その時の経験をもとに正しい害虫・害獣駆除の知識を広めようと奔走している。
家に住み着いてしまったハクビシンを害獣駆除業者に頼まずに、自分で駆除したいなぁ…業者に頼むと高そうだし・・・
ホームセンターで売られている対策グッズを使えば、本当にネズミって駆除できるのかしら・・・?
自宅に住み着いてしまった害獣に関して、このようなことで悩んでいませんか?
結論から申し上げると、害獣の駆除はプロの害獣駆除業者に頼んだ方が安心かつ安全です。
しかし、業者への依頼は安くても数万円ほどかかってしまい、非常に高価です。
できたら市販の対策グッズや道具を使って、あなた自身で安く駆除したいですよね?
そこで、この記事では、「まずはなんとか自分でチャレンジしたい!」という方向けに、家に住み着きやすい害獣をあなた自身で駆除する方法を解説します。
自分で害獣駆除する方法とメリット・デメリットをしっかり把握した上で、自分で行うべきかそれとも業者に依頼をすべきか考えてみてください。
害獣が家に住み着いてしまった場合のリスク
あなたの家に害獣が住み着いてしまった場合、どのような危険性があるのかをまずは把握するようにしましょう。
ここでは、家に住み着きやすい害獣である
が住み着いてしまった場合のリスクを解説します。
ネズミ
ネズミは、人の家に住み着いて様々な危害を与えます。人に被害を与えるネズミは、主に「クマネズミ」「ドブネズミ」「ハツカネズミ」の3種類です。
これらのネズミの特徴は、金属、ゴム、コンクリート、木など何でも「かじる」ことです。ネズミの前歯は、1週間で3ミリほど伸びることから、硬いものをかじって歯を削る必要があるため、なんでもかじる習性があります。
ネズミが家に住み着いた場合、家の柱や配線、配管、食べ物や衣類にいたるまでをかじられてしまう可能性があります。
また、ネズミにかじられて家が損傷すると、傷ついた家財がを直すための修理費用が必要になっています。最悪の場合、電気ケーブルがかじられてしまって火災が発生してしまったり、ガス管をかじった時には、ガス漏れを発生させてしまう恐れがあります。
さらに、ネズミが夜中に屋根裏を走りまわる音や鳴き声がうるさいという騒音の被害も発生します。ネズミの糞に含まれる菌により、人間が病気に罹るようなことも起こります。
コウモリ
コウモリが住み着いてしまった場合、最大の被害は糞害です。家に住み着くコウモリの種別はアブラコウモリで、一日に大量のフンをします。アブラコウモリのフンは乾燥しやすく、粉々になりやすいです。フンを掃除せずに放置しておくと、乾燥して粉々になったフンを吸い込んでしまう可能性があります。フンの中には、病原菌や寄生虫などが含まれており、喘息やアレルギーを引き起こす危険性があります。
ハクビシン
ハクビシンが家に住み着いてしまうと、私たちの生活に様々な悪影響を及ぼします。
特に、一番大きな被害は糞尿による住宅への被害です。ハクビシンは糞尿を極まった場所でする性質を持っています。屋根裏に住み着いたハクビシンは同じ場所で糞尿し続けます。その結果、悪臭を放ち続け、天井の木材を腐敗化させます。さらに、天井を変色させ、最悪のケースでは天井が糞尿の重みと木の腐敗で落ちてしまうこともあります。
次に騒音被害です。ハクビシンは夜行性の生き物です。そのため、私たちが布団に入って眠りにつこうとする時間に天井裏でドタドタと走り回り、音やキーキーといった鳴き声を放ちます。そのため、ハクビシンの放つ音に悩まされ、睡眠不足になってしまうこともあります。
また、家庭菜園の野菜や果物を食い荒らされたりする被害も少なくありません。
ハクビシンの被害は近年では郊外だけでなく、東京や大阪などの都心部でも被害件数は増加傾向にあり、一種の社会問題になりつつあります。
アライグマ
1970年代、アライグマはもともとペットとして日本に大量に輸入されました。その後、飼われていたアライグマが逃走し、日本では天敵がいないことから一気に繁殖しました。その繁殖力がすさまじく、2008年には、日本全国でアライグマが発見されるようになりました。
アライグマはその見た目とは違い、日本全国で様々な危害を加えている害獣です。農作物や生ゴミを食い荒らしたり、家畜やペットを襲ったりします。アライグマによる日本の農作物の被害額は、年間3~4億円になるとも言われています。また人の家に住み着いて、騒音や糞尿による悪臭で被害を及ぼします。
イタチ
日本に生息するイタチには固有種であるニホンイタチと、大陸から渡ってきたチョウセンイタチの2種類が存在します。人の家に住みつくのは、チョウセンイタチです。チョウセンイタチの体長はおおよそ25~40㎝。ネズミ、鳥、カエルから野菜、果物までなんでも食べる雑食の生き物です。人の家の屋根裏や床下に住み着くことがあります。
イタチは同じ場所に糞尿をする習性があり、その糞尿は強烈な悪臭を放ち、人に害を与えます。イタチの食料であるネズミが腐敗して大量のハエが発生して、悪臭を放つケースもあります。悪臭だけでなく、衛生面でも悪影響を及ぼし家財を傷めることにもなります。生ゴミや食べ物を荒らしたり、人を噛んで傷つけるようなことも発生します。
自分でできる!市販のグッズを使って駆除する効果的な方法
あなたの家に住み着いてしまった害獣を市販の対策グッズ使って、「追い出す」方法を解説します。ここでなぜ「追い出す」と書いたのかというと、基本的にほとんどの害獣は駆除してはいけないと法律で定められているからです(ただし、ネズミを除く)。
実は害獣と言われている多くの動物は鳥獣保護法で存在を守られています。仮に、あなたが鳥獣保護法のことを知らず、家に住み着いてしまったコウモリを殺処分してしまった場合、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。
でもテレビとかで害獣ハンターみたいな番組を見たことがあるけど・・・
実は、テレビなどで害獣を捕獲したり、殺処分してる業者は全て狩猟免許と行政からの許可証を取得済みです。狩猟免許を取るのは数ヶ月かかりますし、行政からの許可証も必ずしも降りるとは限りません。
そのため、一般の人が害獣を駆除するのは、相当ハードルが高いと言えるでしょう。
この後、それぞれの害獣別の対策方法を解説しますが、ネズミ以外は鳥獣保護法で守られている動物です。そのため、駆除することはできず、あくまで追い出すしか方法がありません。
ネズミを自分で駆除する方法
ネズミは害獣の中でも鳥獣保護法で守られていない動物です。そのため、捕獲や殺処分をしても特段問題ありません。
ネズミを駆除する方法は大まかに以下の手順で作業を行います。
罠や薬剤を用いてネズミを捕獲・殺傷する
まず罠として、ネズミが発生しそうな場所(壁際、冷蔵庫の裏、排水溝のそばなど)に、ホイホイやとりもちを設置してみましょう。ホイホイとは粘着シートつきの罠のこと。とりもちは小鳥や虫を捕まえるのに使う、チューインガム状のねばりけのある物質で作られてたシートのことです。また、「鼠捕り」というネズミ捕獲器を使ってネズミを捕獲する方法もあります。
次に、薬剤を用いてネズミを殺すという方法もあります。市販でたくさんのネズミ駆除のグッズがありますが、バルサンのように煙をたいてネズミを殺傷するものやネズミの生息しそうな場所に薬を散布して殺す駆除剤や殺鼠剤といわれる薬を利用することもあります。殺虫剤のようなスプレータイプのものや炭酸ガスを使って殺傷するなど様々な方法があります。
侵入経路を塞ぐ
ネズミを十分に捕獲・殺処分できたことを確認したら、次にネズミが入ってくるであろう侵入経路を塞ぐ作業から始めましょう。
ネズミの侵入を防ぐためのグッズは、多数販売されているため、発生する場所や状況に応じてベストなグッズを選ぶことが大事です。
例えば、ネズミが侵入してきそうな箇所に銅ネットを張って防ぐ方法がおすすめです。銅素材のため、噛み切られる心配も少なく、サビにも強いという特徴があります。網が張れないような小さな侵入口にはテープやパテで塞ぎます。ネズミは子ねずみで1.5cm、親ネズミで2.5cmの隙間があれば、侵入できてしまうので、ちょっとした隙間でも塞いでおく必要があります。
嫌いな匂いや音で近づかせない
完全にネズミがいなくなった状態になったら、仕上げに近づかせないようにしましょう。ネズミには帰巣本能があります。仮に一時的にいなくなったとしても、また戻ってきてしまう可能性があるため、ネズミを近づかせないようにする必要があります。
そこで、ネズミの苦手な匂いや音を発する道具を使って対策を講じます。
例えば、ネズミの苦手なハーブや唐辛子の成分を配合した忌避剤。忌避剤をネズミの侵入しそうな場所においておくだけで、約2ヶ月間は効果が持続し、ネズミが近寄らなくなります。
また、ネズミが嫌がる音で撃退するという方法もあります。ネズミは、人間には聞こえない「超音波」でコミュニケーションをとります。ネズミ撃退用のレーダー機器はネズミにとって嫌な周波数の超音波を発することによってネズミを撃退します。もちろん、超音波は人間には聞こえませんので、その音で人間が被害を受けることはありませんのでご安心ください。
コウモリを自分で駆除(追い出す)方法
コウモリを駆除する最も効果的かつ、カンタンな方法は忌避剤を使ってコウモリを追い出す方法です。
忌避剤とは、コウモリの苦手な臭いを発し、近づかせない薬剤のことで、ホームセンターやAmazon・楽天などの通販サイトでも購入することができます。
忌避剤にはジェルタイプもありますが、スプレータイプが最も使いやすく人気です。コウモリ用の忌避剤の成分にはコウモリの苦手なハッカ油やハーブ、唐辛子などを原材料として使われていることが多いです。
忌避剤の使い方
忌避剤の使い方は屋根裏、天井裏などのコウモリが住み着いている場所に散布するだけです。数分すると、コウモリが忌避剤の臭いに耐えきれず、次々と飛び出して来ます。
以下の動画が忌避剤を使った分かりやすい例ですが、コウモリが入り込み、住み着いてしまったであろう軒先の隙間に噴射すると、苦しくなったコウモリが続々と逃げ出します。
コウモリ追い出し後の対策
しかし、コウモリを忌避剤で追い出しただけでは、対策はまだ終わりません。
追い出したコウモリが再び戻ってきて、再度住み着かないように対策を行う必要があります。
コウモリを追い出しただけでは、コウモリの侵入経路はそのままなので、 再び戻ってくる可能性が高いです。 忌避剤の持続時間は約3~6時間なのです。そのため、その間に侵入口を完璧にふさがないと一度、外に追い出しても再び戻ってくることになります。コウモリは1cmくらいの穴があれば容易に出入りすることができるので、家の外壁から屋根までくまなく探して、しっかり塞ぎましょう。
注意点として、コウモリの追い出し作業は11月~3月は避けて行いましょう。 11月~3月はコウモリの冬眠期間です。そのため、忌避剤を使ったとしても、寝ているコウモリにはほとんど反応がなく、効果が薄いです。住み着いているのが分かっていたとしても、冬眠期間中は避け、コウモリが目を覚ます4月~10月の間に作業を行うようにしましょう。
まとめると、自分で行う具体的なコウモリの追い出し方法は以下の手順で行います。
- 市販のコウモリ用忌避剤を購入する
- コウモリが住み着いている場所に散布する
- コウモリが一時的に出ていったのを確認する
- 侵入口を塞ぐ
- 4月~10月の間に行う
編集部
市販されているコウモリ忌避剤ならイカリ消毒の忌避剤がおすすめです!Amazonでも買うことができますよ♪
忌避剤以外のコウモリを追い出す効果的な対策方法
家に住み着いて害を与えるコウモリは、アブラコウモリという種類です。アブラコウモリは、体長4~6㎝で約2㎝ほどの隙間があれば侵入して屋根裏などに住み着くことがあります。冬は冬眠しますので、春から秋にかけて活動する夜行性の動物です。鳴き声や糞尿による臭いで人間に害を与えます。
そんなアブラコウモリを撃退するという方法のひとつに「嫌がる音で撃退する」というものがあります。
「超音波」という人間の耳には聞こえない高い振動数をもつ弾性振動波がありますが、この超音波の周波数がコウモリと同じ帯域(30kHz~50kHz)の場合、コウモリは混乱してしまいます。コウモリの嫌がる周波数の超音波を出し、コウモリを撃退する機器があります。超音波発生装置は市販で簡単に手に入り、使用方法は設置するだけと簡単です。
その他に「ラジオ」を受信する際の周波数は、コウモリが嫌がるものであると言われています。コウモリの生息する場所にラジオを設置して、大きな音を出すことなく、電源を入れておくだけでコウモリにとって嫌なものになるようです。
ハクビシンを自分で駆除(追い出す)方法
狩猟免許や自治体の許可がない個人の場合、ハクビシンを捕獲するのではなく、追い出すことしかできません。
市販の対策グッズの中で、最も効果的な方法は忌避剤を使ってハクビシンを追い出す方法です。
忌避剤の中には、ハクビシンの弱点であるタールやニーム、にんにく、唐辛子などの成分が配合されていることが多く、ホームセンターやAmazon、楽天で誰でも購入することができます。
忌避剤の使い方
忌避剤の使い方はハクビシンの住み着いている屋根裏や天井裏、軒先に散布するだけです。スプレータイプや置くだけのタイプもあります。
忌避剤を放ち、しばらく放置しておくと、忌避剤の臭いに耐えかねたハクビシンが家から飛び出し逃げていきます。
以下の動画は忌避剤散布し、しばらくした後にハクビシンが逃げ出してくる様子です。このように忌避剤には殺傷能力はありませんが、ハクビシンの弱点である臭いを発し、追い出す能力があります。
ハクビシン追い出し後の対策
忌避剤を使ってハクビシンを追い出すだけで、作業が終わりではありません。
ハクビシンが再び戻ってこないように対策する必要があります。
ハクビシンには帰巣本能があり、再び同じ場所に戻ってくる性質があります。ハクビシンが屋根裏や天井裏に住み着いてしまったということは、どこかに侵入経路があるということ。そのため、侵入経路を全て把握し、塞ぐ作業が必要です。ハクビシンは正方形で8センチほどの隙間さえあれば、侵入してしまうので、家の隅々を見渡し、全て塞ぐようにしましょう。
また、ハクビシンが住み着いた場所にはダニや糞尿が散乱している可能性があり、非常に不衛生です。放置しておくと、家族への健康被害や異臭、木材の腐敗を引き起こすので、念入りな清掃・消毒を行うようにしましょう。
まとめると、ハクビシンを自分で駆除するには以下の手順で行いましょう。
- 忌避剤を購入する
- ハクビシンが住み着いた場所に散布する
- ハクビシンが逃げ終わるまで数時間放置する
- 家中の侵入経路を封鎖する
- ハクビシンが住み着いた場所を清掃・消毒する
アライグマを自分で駆除(追い出す)方法
アライグマを追い出す最も効果的な方法は忌避剤を置いて、アライグマを寄せ付けないという方法です。
忌避剤とは、害獣を寄せ付けないために使用する特殊な薬品のことで、市販の忌避剤はたくさんあります。
使い方はアライグマが住み着いてしまった屋根裏や天井裏などの被害にあっている場所に忌避剤を設置します。忌避剤はアライグマが嫌いな刺激の強い匂いを放ち、アライグマは次第に近寄らなくなる近寄らなくなる効果があります。
また、それ以外にもアライグマの苦手な音で撃退する方法があります。アライグマが嫌がる音とはヒトには聞こえない、動物だけ聞こえる超音波です。人間の耳には聞こえない高い振動数をもつ弾性振動波のことを「超音波」といいます。超音波はヒトには聞こえず、一部の動物にしか聞こえません。周波数によってはアライグマが苦手なものがあり、その帯域の超音波を発する機器を設置しておくことで、アライグマが近づかなくなります。
ただし、アライグマを追い出しただけで終わりではありません。追い出しに成功した後は、分に尿の処理を行い、再発防止のためアライグマの侵入口を防ぐ必要があります。
イタチを自分で駆除(追い出す)方法
あなたにとって大変迷惑なイタチを自分で追い出す具体的な方法をご紹介します。
まずは、「イタチの嫌がる強い臭いで追い出す。」という方法です。イタチが住処にしている場所や通り道にイタチの嫌がる臭いのするものをしかけて追い出します。イタチが嫌がる臭いのするものは、「クレゾール石鹼液」「漂白剤」「市販のダニ、ゴキブリ用の燻煙剤」「市販の動物忌避剤」「木酢液」などです。これらをイタチの住処や通り道に直接まいたり、塗ったりしてイタチを追い出して、再び戻って来れないようにするのです。
その他にイタチは強い光に弱いので、電球装置やアルミホイルなどをしかけておき、イタチが近づけないようにするという方法もあります。
また、イタチが嫌がる「超音波」が出る商品を、住み着いている場所に置いて、追い出すという方法もあります。
ただしイタチは、体長25~40㎝くらいあるのにも関わらず、おおよそ3cmくらいの小さな隙間であれば侵入することが可能です。ですから、一度追い出したとしても再び戻って来れないように小さな穴を見落とすことなくふさぐ作業も自分で行わなければいけません。
自力でイタチを追い出す方法をまとめると、以下の手順で行います。
- 住み着いてしまった屋根裏などに、忌避剤を撒き、一時的にイタチを追い出す
- 糞尿・死骸などを掃除する
- 光や超音波を発する器具を置き、イタチが近寄らないようにする
- 侵入口を見つけ、穴を塞ぐ作業を行う
危険!害獣駆除を自分で行う場合の3つのデメリット
ここまで、ネズミやコウモリ、ハクビシンといった害獣をあなた自身で駆除する方法を解説してきました。
しかし、結論から申し上げると、害獣駆除を自分ですることはとても危険な行為のため、得策とはいえません。
では、なぜ害獣駆除を自分でしてはいけないのか?その理由を解説していきます。
そもそも、個人での害獣駆除や捕獲は法律違反になってしまう
コウモリやハクビシン、アライグマ、イタチは害獣認定されているものの、「鳥獣保護管理法」によって保護されている動物です。(ネズミを除く)
そのため、行政機関の許可なく、個人よる捕獲や駆除は法律で禁止されています。また、鳥獣保護管理法に違反すると、懲役もしくは罰金刑が課せられます。
鳥獣保護管理法に違反して野生の鳥獣を捕獲した場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。
環境庁|野生鳥獣の違法捕獲の防止:https://www.env.go.jp/nature/choju/capture/capture2.html
もし、個人で害獣を駆除する場合には「狩猟免許」の取得が必要になります。また、事前に自治体や保健所、市町村役場への申請をし、許可を得る必要があります。
編集長
イタチの場合、メスは完全に駆除禁止。オスも駆除するには許可が必要など、オスメスによっては手続方法が異なります。
このように、害獣の駆除・捕獲するには、
- 狩猟免許を取得し、
- 行政からの許可が必要になるため、
個人では行うには非常に高いハードルがあります。
そのため、個人では害獣を駆除することができず、追い出すことしか選択肢はありません。
では、追い出すだけで良いのか?
追い出ししかできないとなると、例えば、屋根裏の奥に潜んだ害獣はそのまま逃げ続け、忌避剤の効果がなくなったら再び繁殖し始めます。
つまり、害獣を捕獲ができないということは、個人では完璧に駆除することが難しいということです。
怪我のリスクと感染症の可能性
あなた自身で害獣を駆除する場合、罠や忌避剤を仕掛けるために自ら屋根裏や天井裏、床下に潜る必要があります。不慣れな作業のうえに、高く暗い場所での作業でもあるため、怪我をしてしまうリスクは大いにあります。
また、仮に住み着いた害獣たちを追い出すことが出来たとしても、残された大量の糞尿を自ら掃除し、消毒しないといけません。この糞尿の処理がなかなかクセモノで、そのままにしておくと、ひどい悪臭を放ち、家財を痛めてしまいます。そのため、清掃をしないといけないのですが、糞尿には感染症や喘息を引き起こす病原菌やダニやノミが大量に存在しています。吸い込んだり、手で触れないように細心の準備が必要になります。
特に、狭い屋根裏で害獣と対峙してしまったときは、最悪です。出産期や発情期、身の危険を感じた時は攻撃してくることは十分に考えられます。
このように、素人が見よう見まねで、害獣を駆除しようとすると怪我や感染症などのリスクが伴うので注意が必要です。
根絶が難しく、再発しやすい
もし、自力で住み着いた害獣を全て追い出すことに成功したとしても、再発する可能性は高いです。その理由は帰巣本能と侵入経路にあります。
ほとんどの害獣は帰巣本能があります。そのため、一度追い出したとしても、住み慣れた場所を思い出し、いつの間にか戻ってきてしまいます。忌避剤も効果は2ヶ月ほどです。効果が切れてしまうと、害獣を追い出す効力がなくなり、再び住み着いてしまいます。
また、害獣は小さい穴さえあれば、簡単に出入りすることができてしまいます。例えば、ネズミは2cm、コウモリは1cm、ハクビシンは8cm、アライグマは6cm、イタチは3cmの小さい穴から侵入することが可能です。普通では気づかない縁の下や通風口、屋根と壁の隙間などの小さい穴から侵入します。仮に一度、コウモリを追い出せたとしても侵入口を確実に特定して完璧にふさいでしまわないと再発してしまいます。
侵入口になる可能性がある穴という穴をすべて自分でふさがなければ再発を防止できません。高所での作業も伴い、穴をふさぐのにも技術が必要になるでしょう。
結論:損したくないなら、最初から業者に頼るべき
ここまで、害獣が住み着くリスク、害獣駆除を自分で行う方法・デメリットを解説しました。
害獣駆除を自分で行う場合のメリット・デメリットをまとめると以下の通りになります。
害獣駆除を自分で行うデメリット
- 法律違反になってしまう恐れあり
- 怪我や感染症になるリスクがある
- 害獣が再び戻ってきてしまう再発リスクが高い
正直に申し上げると、損をしたくないならば、害獣駆除は最初から専門業者に依頼をすべきです。
なぜ、最初から害獣駆除の専門業者に依頼をするべきなのかというと、安物買いの銭失いになってしまうことが多いです。
確かに、自分で害獣駆除を行うと費用を安く済ますことができます。
しかし、実際のところ、自分で害獣駆除をしようとすると、再発する可能性は高くなります。さらに、最悪のケースで、あなた自身や家族の健康を害してしまう危険性があります。
何年も害獣と戦い続け、消耗し、家は傷つき、体調も悪くなる。そういったご家庭は非常に多いです。
それならば、最初から専門業者に依頼をした方が、金銭面・健康面を考えるとお得と言えるでしょう。
害獣駆除専門業者には「○○年以内に再発した場合は、無料で対応します。」というような保証が充実している場合が多いです。24時間365日電話対応。相談や見積り依頼は無料で、家まですぐに駆けつけてくれるような信頼できる専門業者がたくさんあります。
相談自体は無料ですので、まずは一度専門業者にお問い合わせをして相談してみることをおすすめします!
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