屋根裏を空けたら、小さくて黒いものがポツポツ落ちているわ!もしかしてネズミ?
玄関に動物のフンみたいのが落ちていたけど、ネズミかな?それともコウモリ?
ネズミの糞尿をしっかり見分けけて正しい処理を行いましょう!
あなたのご自宅の屋根裏や玄関、庭に1センチ程度の黒いフンらしきものが落ちていたら、あなたの家にネズミが住み着いているかもしれません。また、ネズミの糞尿は正しく掃除・消毒を行わないとご家族の健康を脅かすリスクも持ち合わせています。
この記事ではネズミの糞尿の特徴と見分け方、そして正しい処理方法を解説しています。
できるだけ早く糞尿を処理し、ねずみを追い出し、快適な暮らしを取り戻しましょう!
ネズミのフンの特徴と見分け方
日本で人の家に住み着くネズミには、3種類のネズミがいます。各々のネズミはフンにも特徴があります。
まずは「ドブネズミ」というネズミで、体長22~26cmくらいの比較的大型です。獰猛で気性が荒い性格が特徴で、水回りや床下に生息します。ドブネズミのフンは、長さ10~20㎜で、色はこげ茶~灰色。形状は、先が尖っていて太いのが特徴です。
次に「クマネズミ」というネズミがいます。体長17~26cmくらいで天井や屋根裏、ビルなどに生息します。性格は警戒心が強く臆病で、近年都市部で増加しているネズミです。クマネズミのフンは、長さ6~10㎜で、色は茶色~灰色。動きながらフンをするので、フンが散らばるのが特徴です。
最後は「ハツカネズミ」というネズミです。体長6~9cmくらいで、好奇心旺盛な性格が特徴です。ハツカネズミのフンは、長さ4~7㎜で、色は茶色。小さくて両端が尖っているのが特徴です。ハツカネズミのフンは、コウモリのフンと似ていますが、コウモリのフンは長さ5~10㎜で少し長くて、色は茶色~黒。細長くて乾燥しているのがハツカネズミのフンとの違いです。
その他に、ネズミのフンと形が少し似ているのはイタチのフンです。6㎜ほどの細長いフンなので、サイズはネズミのフンと近いです。イタチのフンは水分を含んでいるので硬くないのと、雑食動物なのでフンに体毛や果物の種などが混ざっています。さらに強烈な臭いをしているのがネズミのフンと大きく違う点です。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
---|---|---|---|
大きさ | 10~20mm | 6~10㎜ | 4~7㎜ |
色 | 色はこげ茶~灰色 | 茶色~灰色 | 茶色 |
特徴 | 先が尖っていて太い | フンが散らばっている | 小さくて両端が尖っている |
ネズミの尿の特徴
ネズミの尿の色は、黄色~茶褐色をしていて人間の尿の色と近い色をしています。臭いは強い刺激臭がします。特にハツカネズミの尿は、強い臭いを放つのが特徴です。
また、ネズミは移動しながら尿をするので、自分の行動したルートに尿をまき散らします。ネズミの尿には、蛍光物質が含まれているのでブラックライトをかざすと、新しい尿は青白く、古い尿は黄白に光ります。この特徴は、ネズミの通り道を発見して侵入口を塞ぎたい場合には、役立ちます。
ネズミの糞尿がもたらす健康被害と感染症
ネズミの糞尿には、たくさんの菌が繁殖しており、人間の家に住み着いた場合は家中に菌をまき散らして、健康被害をもたらす危険性があります。
サルモレラ菌に感染した場合、嘔吐・下痢を引き起こします。高齢者や幼児は重症化してしまう危険性もある病気です。
他にはドブネズミの糞尿に汚染された水や土から感染してしまうレプトスピラ菌による病気に感染する可能性もあります。風邪のような症状から、重症化した場合は出血して死亡してしまうこともある病気です。
また、日本で年間30~70人ほどの感染例が報告されているチフス菌も、ネズミの糞尿から感染する恐れがあります。感染すると頭痛、発熱、血便などの症状を引き起こします。
そしてE型肝炎ウイルスも、ネズミの糞尿から感染する可能性があります。黄疸や肝臓腫大、腹痛などの症状を引き起こします。
このようにネズミの糞尿から様々な感染症に罹る可能性がありますのでご注意ください。
ネズミの糞尿の処理・対策方法
このようにネズミの糞尿がヒトに与える健康被害を考えると、たかがネズミの糞尿と侮れません。ネズミの糞尿を発見した場合には適切な方法で、処理と対策を行いましょう。
まず、ネズミの糞尿を処理する場合には、必ずゴム手袋とマスクを用意してください。糞尿には様々な菌が繁殖していますので、絶対に直接手で触ってはいけませんのでゴム手袋は必需品です。また、マスクも菌を吸いこまないための対策として必ず着用してください。それから糞尿を撤去する場合、掃除機を使ってはいけません。掃除機に菌がついて汚れると、掃除機から菌が広がりそこから感染する恐れがあります。そのため、ほうきとちりとりでフンを取り除き、捨ててもない丈夫な雑巾で尿を拭き取りましょう。集めた糞尿のゴミはゴミ袋に入れ、しっかりと封をしてから一般ごみとして出しましょう。そして最後は消毒と除菌を必ず行うことも忘れないでください。消毒、除菌におすすめなのはアルコールやエタノールでの消毒です。
そして、一番重要なことは再びネズミが近寄らないように対策をすること。その対策の方法をよく生息する場所ごとに分けてご紹介します。
屋根裏
屋根裏に近寄らせないようにするには、まず侵入口を塞ぐことが大切です。ネズミは外壁のひび割れや穴、配管と外壁のわずかな隙間から侵入します。これらを発見して、金網やパテで侵入口を塞いて、ふたたび住み着かないようにします。また設置タイプの忌避剤を置いて、ネズミの嫌がる臭いを出すことで、ネズミが近寄るのを防ぐという方法もあります。
玄関
ドアの隙間から、または荷物に紛れて玄関からネズミが侵入することもあります。燻煙タイプの忌避剤を使って、近寄らせないようにして、さらにドアのわずかな隙間を埋めて侵入を防いだほうがいいでしょう。
庭
ネズミは、屋根裏などに住み着くイメージがあるかもしれませんが、居心地がよければ庭にも巣をつくります。不自然に空いた穴が庭にできていたら、それはネズミの住処になっているかもしれません。庭への侵入を防ぐのは困難ですで、この場合は忌避剤を散布することで、近寄らせない環境をつくる必要があります。
ネズミを完全に駆除するには?
ネズミが人間に与える被害は騒音や悪臭、家財の損傷など多くありますが、その中でも糞尿による健康被害は恐ろしいです。ネズミによる被害を避けるためにも、ネズミを駆除・捕獲しなければいけません。ですが、市販のグッズを使い自分でネズミの駆除を行う場合は、ネズミに噛まれたり、感染症にかかるリスクがあります。
ネズミを自分で駆除する際のリスクを考えると、やはり害獣駆除業者に任せるべきでしょう。
数ある専門業者のなかから良い業者を選ぶことは大事ですが、専門業者に任せれば駆除の際の怪我を負うリスクや、糞尿が及ぼす被害もありません。なによりも再発防止のために、侵入口を塞いで二度とネズミが侵入しないようにする作業は、プロに任せれば安心です。万が一、再発してしまった場合には無料で駆除を行ってくれるような手厚い保証がついている業者もあります。
現地調査や見積もり自体は無料の業者が多いので、まずはお問い合わせをしてみましょう。
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