危険!アライグマがヒトに移す感染症と症状!今すぐできる対策とは?

アライグマ
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この記事を書いた人
オザワ

害虫・害獣駆除マガジン編集長。祖母の空き家整理の際に、家がネズミの巣窟になっていることが発覚!なんとか業者に頼み、駆除することができたものの、社会問題になりつつあると実感。その時の経験をもとに正しい害虫・害獣駆除の知識を広めようと奔走している。

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アライグマの体には様々な病原体を持ち合わせているのはご存知でしょうか?

アライグマ回虫や狂犬病、皮膚糸状菌症など恐ろしい病気を持ち合わせている可能性があります。近年、アライグマは森や森林から、私たちの街に降りてきて、見かけるケースも少なくはありません。

もし、野生のアライグマを見かけたら、安易に触ったりしないようにしましょう、襲われてしまったりすると、あなた自身も病気にかかってしまう可能性もゼロではありません。

この記事ではアライグマの生態とアライグマの持つ感染症、そして対策について解説します。

アライグマの生態

アライグマは、従来は北アメリカのみに生息していた外来種の生物です。夜行性ですが昼間に目撃されることもあり、1mを超えるジャンプ力と、素早い動きで木登りや泳ぎが得意。都市部と森林、湿地帯までの水辺に生息します。

1970年代のアニメ「あらいぐまラスカル」の影響とその可愛い見た目により、日本でいっきに人気がでて、ペット用としてたくさんのアライグマが輸入されました。しかし、気性が荒く攻撃的で飼い主に噛み付いたり引っ掻いたりして人に懐くことはありませんでした。ペットとして飼えなくなった多くの人がアライグマを山林などの自然に手放したことで、あっという間に繫殖して野生のアライグマが日本中に広がりました。

今では、農作物を食い荒らしたり、人の家に住み着いて危害を加えたり、生態系のバランスを崩す恐れのある害獣として扱われています。2005年より、日本の生態系や人の生命、身体、農林水産関連に被害を及ぼす恐れがあり、駆除の対象となる生物である「特定外来生物」に指定されております。

アライグマの性格

アライグマはそのかわいい見た目とは違い、性格は凶暴で獰猛。ペットとして飼育するのに不向きな動物です。
気が荒く攻撃的なのですが、警戒心はあまりなく人間の住む家の近くまで、平気で来ることもあります。さらに屋根裏に住み着いて人間に危害を加えたりします。とにかく、その見た目から受ける印象と実際の性格はまったく違いますのでご注意ください。

アライグマは何を食べる?

アライグマは、何でも食べる雑食性の生き物です。故に、私たちの生活に様々な被害を及ぼしています。

甘いものが好物で自然のものではヤマブドウ、アケビ、サルナシなどを食べます。果物ではスイカ、メロン、ブドウ、イチゴ、モモなどを好んで食べますので、アライグマによる農作物被害が後を絶ちません。

日本のアライグマによる農作物被害額は年間3億円を超えるという非常に深刻な事態となっています。肉食でもあリますので動物、昆虫も食べます。カエル、トカゲ、ザリガニ、サンショウウオ、ニワトリなどの動物。昆虫ではバッタ、コオロギ、カマキリなどを食べます。また雑食であることから人の家の生ゴミが漁られたり、犬や猫などのペットが襲われたりする被害も生まれています。

アライグマはヒトを襲う?

アライグマは人に家の屋根裏などに住み着くことがあります。住み着いた場合、夜中に屋根裏から足音が聞こえてうるさかったり、大量の糞尿による臭いが迷惑だったりという被害が発生します。そのような時に人間が駆除しようとしたら、身の危険を感じて人間を威嚇してくることがあります。大きく「キュー」や「ギューギュー」という甲高い鳴き声で、歯を剥き威嚇します。

しかし、人間は、捕食の対象ではありませんので、襲い掛かってくることはありません。ただし、アライグマにとって餌になるような物をもっていたりしたらその餌に向かって飛びついてきたりする可能性はあります。

アライグマから移る可能性のある感染症

アライグマと接触をもった場合、感染症に罹るリスクがあることを充分に知っておくことが大事です。自分の家に住み着いて、追い出した場合、住処になっていた場所にある糞尿などから感染症がうつる可能性もあります。

アライグマ回虫

回虫とは、「人や家畜の小腸に寄生する害虫」のことです。アライグマ回虫は、アライグマの小腸に寄生する回虫のことを指します。もし人間に感染した場合は、脳に達して急性障害を発生させて死んでしまう場合もあるという恐ろしいものです。アメリカでは、1981年以降に12例の発症が報告されて、その内3人が死亡しています。今のところ日本では発症したことや、野生のアライグマから検出されたとういう事例はありませんが、恐ろしい病気です。

狂犬病

狂犬病とは、人畜共通感染症のひとつで、世界で毎年5万人以上が亡くなっている病気です。病原体である狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコまたはコウモリに咬まれたり、引っ掻かれたりしたとき、傷口からウイルスが侵入して感染します。1~3カ月の潜伏期間の後、発熱、頭痛、倦怠感という風邪のような症状からはじまり、咬まれた部分に痛みを感じて、錯乱状態、興奮状態に陥り最終的には昏睡状態となり死亡します。発症するとほぼ100%死亡するという危険な病気です。日本では、1957年以降発症事例はありませんが、海外で狂犬病に感染したイヌに咬まれて、帰国後発症した例はあります。

イヌだけでなく、アライグマも狂犬病ウイルスを保有している可能性があります。日本では、発症事例はありませんが、アメリカでは野生動物の狂犬病感染が確認されております。なかでもアライグマは、一番高い割合で感染しています。アメリカでは、感染拡大が大きな問題となっておりますので、ヘリコプターから空中散布でワクチンの投下を行うなど、感染防止の働きかけを行っています。日本にも、海外からふたたび狂犬病が入ってくることがないとは言い切れません。日本の野生のアライグマが、狂犬病ウイルスを保有している可能性もゼロではありませんので、野生のアライグマと遭遇した場合、自分で駆除しようとしてはいけません。

皮膚糸状菌症

アライグマとの接触によって、人に感染する皮膚糸状菌症という感染症もあります。症状は皮膚に病変が見られます。いったん病変ができるといっきに広がり、発疹、かゆみ、出血が見られるようになり、酷くなると化膿します。アライグマが出没した時に、安易に捕まえようとしたり、興味本位で触れてしまったことでこのような症状になってしまうこともありますのでご注意ください。

もし、アライグマが現れたら

感染症などのリスクを考えると、もし山林や自宅付近でアライグマが出没した場合でも自分で捕獲しようとしてはいけません。解説した通り、アライグマは非常に気性が荒く凶暴な生き物ですので、安易に考えてはいけません。

アライグマに偶然にも出くわしてしまった場合や、家の屋根裏などに住み着いているのが分かった場合は迷わずに専門の業者に任せましょう専門業者に任せれば、感染症のリスクはありません。また駆除する時の危険性や確実な再発防止が可能であることを考えると専門業者に任せるのがベストです。

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