かわいい見た目をしているハクビシンですが、動物園以外で見かけることってほとんどありませんよね?
見た目は特徴的ですが、実際に近くで見てみると、猫みたいでかわいいんですよね。
しかし、そんなハクビシンですが、ハクビシンを飼うためには、許可が必要ですし、入手方法もかなり特殊です。
この記事ではハクビシンをペットとして飼育するための具体的な手順を詳細に解説しています。
もし、ハクビシンを飼いたいと思っている方は記事の最後まで目を通してみてくださいね。
ハクビシンの特徴と寿命
ハクビシンは、ジャコウネコ科の哺乳類。日本では、ほぼ全国に生息しています。特に本州の東側と四国に多く生息します。漢字で「白鼻芯」と書くように、額から鼻にかけて白い線があるのが特徴の可愛い見た目の生き物ですが、性格は凶暴と言えます。頭と胴の長さは、60㎝前後、尾の長さは40㎝前後で、尾が長いのも特徴です。
野生のハクビシンの寿命は10年くらいですが、ペットとして飼育されたハクビシンの寿命は15~20年くらいであると言われています。20年以上生きるハクビシンもいるようです。
ハクビシンの飼育は法律で禁止されている
ハクビシンは農作物を荒らしたり、人の家に住み着いて被害を与えたりする「害獣」として扱われています。日本におけるハクビシンによる農作物の被害額は、年間4億円を超え、非常に深刻な問題になっております。また、人の家に住み着いて大量の糞尿をして悪臭を放ったり、人間に感染症をうつしたり、飼っているペットに危害を加えたりする被害も後を絶ちません。
鳥獣保護法により、ハクビシンを捕獲するには自治体の許可が必要です。また、ハクビシンをペットとして飼うことは、多くの自治体において禁止されています。
しかし、許可を貰えば、ペットとして飼育可能
自治体によっては、ハクビシンの飼育は禁止されているところが多いですが、許可を貰えば飼育できることもあります。ハクビシンの飼育に関する許可は、各都道府県の環境局か、市区町村の保健所に生涯飼育許可を申請することになり、自治体によっては許可が出てペットとして飼うことが出来ることもあります。
ハクビシンの購入方法と値段
日本国内でハクビシンを飼育するには、許可が必要になりますが、そもそも日本でハクビシンを販売しているペットショップのようなものは存在しません。ペットとして飼いたい場合は、捕獲するのがベストではないでしょうか。
ただし、捕獲する際も自治体に申請する必要がありますのでご注意ください。ちなみに1970~80年代にブームになり、日本でたくさんの人にペットとして飼われた当時のアライグマは、1頭5~15万ほどの価格で販売されていたようです。
つまり、ハクビシンをペットとして飼育するには・・・
- ハクビシンの飼育を許可している自治体で
- 事前に飼育の申請と許可をもらったうえ、
- 野生のハクビシンを捕獲する
しかないでしょう。
このように、ハクビシンをペットとして飼育するのはなかなかハードルが高いです。
ハクビシンはなつく?ペットとして飼っているブログや動画
日本だけでなく、海外であってもハクビシンをペットとして飼っている人はあまりいません。
しかし、だからといって懐かないということではありません。凶暴で人に危害を加える害獣のハクビシンですが、赤ちゃんのころは可愛くて人に懐くと言われています。可愛い赤ちゃんのころの動画やブログは少しありますが、可愛いのは赤ちゃんのころだけで、人には懐きにくい凶暴な生き物であることは間違いありません。
ここでは、ハクビシンをペットとして飼育している方のブログや動画を紹介していきます。
ハクビシンの赤ちゃんの動画です。動物園によって保護されたハクビシン。「大人になったら凶暴だけれど、赤ちゃんのときは可愛いです。でも決して真似しないでくださいね。怒らせると指が無くなるほどの凶暴さがありますので」と動画のコメントなかでも説明されていますのでご注意ください。
海外のバラエティー番組で、ハクビシンなどのジャコウネコ科の動物をペットとして飼っている人が集合している番組がありました。ペットとして飼っていない出演者が、罰ゲーム的にハクビシンを扱っているところから海外でもペットとして飼っている人は少数派であることが分かります。
「ハクビシンは馴れる」というタイトルの動画です。タイトルの通り、ハクビシンが人間に懐いている動画です。ただし「産まれたばかりの時から人の手で育てることで馴れますが、一般宅で飼育するのは絶対にお勧めしません。」と動画にも記載されていましたのでご注意ください。
害獣駆除業者が、保護して飼っているハクビシンの赤ちゃんの動画。ツヨシとヨワシという名前の2匹。ただただ可愛いですが、あくまでも赤ちゃんのあいだだけですと補足しておきます。
「激萌えなハクビシンの子供」というタイトルの動画です。赤ちゃんに近いハクビシンの子供の動画で、そのしぐさや動きは見ていて癒されます。これだけを見ると可愛くて飼ってしまいたくなります。
害獣駆除サービズ業者が、駆除対象を深く理解するのが目的で飼っているブログです。
実際に飼育することで、ハクビシンがもっている菌や病気について、精通して本業の駆除に活かされているのが分かるブログです。
動物園でハクビシンを飼育されている様子が綴られているブログです。赤ちゃんのハクビシンは非常に可愛いです。ただし可愛くて人に懐くのは赤ちゃんの時だけだということをしっかりと理解することが大事です。
こちらも動物園のスタッフのよるハクビシンの飼育日記が書かれているブログです。ケガなどで収容されて、野外で上手に生活ができないため飼育しているハクビシンの様子です。スタッフの方が愛情をもって飼育されている様子が分かります。
ハクビシンをペットとして飼育する難しさ
可愛い見た目からハクビシンをペットとして飼ってみたいという人はいるかもしれません。
しかし、実際に日本でハクビシンをペットとして飼っている人は、ほとんど居ません。飼っている人がいない理由は、やはりハクビシンはペットとして飼うのには不向きであると言えます。害獣として扱われているように、人間に害を及ぼすのと、やはり人に懐く習性がないのでしょう。ハクビシンが家に住み着いていたり、出没したりするような時、決して「ペットとして飼ってみようかな」などと安易に考えてはいけません。安易な考えでペットとして飼ったものの人に懐かないので、結局は山林などに放たなければいけなくなったり、人間に対して怪我を負わしたり、病気をうつしたりする危険も考えられます。
ハクビシンが現れた場合は、すぐに専門業者に連絡して駆除してもらうことをオススメします。確実な駆除、再発防止、保証制度など専門業者に任せることで安心できることはたくさんあります。ハクビシンが出没した場合は、必ず専門業者に任せることにしましょう。
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